ロジックに時間がなくても、ロジックのトレースには時間がかかる。
自然科学的な「帰納的」証明については言わずもがなだが、ここでは関係ない。
さて、ある証明には時間がかかる。
あるいは、かかる時間自体が証明となる。
証し立てなければならないのは、単独性の個別性からの峻別である。
<わたし>がまったく何でもない人間であったことを、未来における過去として、語れる場を作らなければならない。
それが唯一の平凡な任務であり、正にfadingしていくことがその軌跡となる。
わたしは消えいくことで証明される。