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むしろ出会わないために
本当に皆、出会いを求めているのだろうか。 出会ってしまうのは恐ろしいことだ。 何と出会うのか。 決定的…
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生きない生き方
生まれていない者には死にようもない。 これこそ強迫的防衛の核心だが、それでもなお、生まれてしまったことを「…
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借財を残す義務
神がいなかえればすべてが許されるのではなく、許されるものは何もなくなる。 だから神はいてくれないと困るけれ…
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勇敢な睡眠のための一メモ
素晴らしいものに触れることで怒りを忘れてしまうのは不安でもある。 だがその怒りもまた、オリジナルではない。…
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死んだも同然だから生きられる
「あんまり死ぬのを怖がってると、死にたくなっちゃうんだよ」。 確か北野武『ソナチネ』の中のセリフだ。 こ…
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自分の名前の入れ墨すること
「身に覚えのない記憶」。 自分の身体に入れた自分の名前の入れ墨。 移り行き信用ならない「ココロ」のすべて…
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他人の記憶を思い出す
例えば、著しく異なる人格へとシフトした場合。 「本人」のものであるはずの記憶が、常によそよそしい。 「記…
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肥大したものを治療する、穴、過去
肥大したものを「治療」する、わかりやすい好例を知っているではないか! 何かが問題だとすれば、それは「無い」…
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他人、他認、「アイデンティティ」
絶対的な第三者が最初から導入されなかった場合、わたしは愛する者とまったく同じになる。関係するのではなく、模倣…
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正当な眠り
わたしの願望は眠ることだ。 正当な眠りは、どんな代価で買うことができるのだろうか。
