神がいなかえればすべてが許されるのではなく、許されるものは何もなくなる。 　だから神はいてくれないと困るけれ…

　「あんまり死ぬのを怖がってると、死にたくなっちゃうんだよ」。 　確か北野武『ソナチネ』の中のセリフだ。 　こ…

　「身に覚えのない記憶」。 　自分の身体に入れた自分の名前の入れ墨。 　移り行き信用ならない「ココロ」のすべて…

　例えば、著しく異なる人格へとシフトした場合。 　「本人」のものであるはずの記憶が、常によそよそしい。 　「記…

　肥大したものを「治療」する、わかりやすい好例を知っているではないか！ 　何かが問題だとすれば、それは「無い」…

　絶対的な第三者が最初から導入されなかった場合、わたしは愛する者とまったく同じになる。関係するのではなく、模倣…

　「不幸自慢」の吝嗇さと恋愛は実は深く関係している。 　その前に「不幸自慢」のことを確認すれば、正にこれこそナ…

　「変な目で見られる」という表現は変だ。変なのは見られたわたしであって、見ている目ではない。 　しかしやはり、…

　エロティックなものは「ひっかかり」のようなもので、グッときても一瞬先はわからない。多分、圧倒的に暴力的なもの…

　いつも書いた後で書くべきだったことを思い出す。 　書くべきで書かれなかった何かは、ただ書かれ損なうためにすり…